発行国 欧州中央銀行(金融政策を決定) 人口 3億2500万人 ユーロ加盟国16か国(09年) 4億9979万人 EU27か国 (09年) GDP 12兆5061億ドル(08年) 貿易額 輸出 1067億ユーロ(EU域外08年) 輸入 1173億ユーロ(EU域外08年) 政策金利 1.00%(09年)
ユーロはEU(欧州連合)の経済通貨統合によって1999年1月に生まれた新しい通貨です。
当初は銀行間での決済にのみ使われ、2002年1月から一般にも流通するようになり、今では世界で一番発行量の多い通貨です。
ユーロを法定通貨としているのは現在、EU27カ国中16カ国とそのほか6カ国で、人口は3億人を超え、経済規模は米国に匹敵します。
2006年末の発行量は6280億ユーロ(当時のレートで8270億ドル)で、発行量では米ドルの7827億ドルを抜き、世界で一番、流通している通貨です。
ユーロを使っている国の中でも経済規模ではドイツ、フランス、スペイン、イタリアの4カ国が大きく、特にドイツの動向が重要です。
世界の為替市場でユーロは、米ドルに次いで取引され、特に米ドルを売る際にペア通貨になることが多く、米ドルにマイナスの材料が出ればユーロ買いが一気に進む傾向にあります。
ユーロの変動幅は一般にハードカレンシー(米ドルや円などの交換可能通貨)の中では英ポンドについで大きいとされています。
長期的に、導入当初は主要通貨に対してユーロ安となっていたのですが、2000年から2008年にかけては、ほぼ一貫してユーロ高が進んでいます。
サブプライムローン問題以降、多少戻したものの、今後、米ドルの信任が揺らげば相対的にユーロの地位が上がることになるでしょう。